榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

目標設定の「連鎖性」と「網羅性」

2018/07/01

今年最初の出資馬が決まりました!

こいつだ!

 

 

私は、馬体は全く分かりませんので、
血統と厩舎でほぼ選んでいます。

 

スクリーンヒーロー産駒です。まだ1歳。牡馬です。

 

再来年のダービー勝ちます。(嘘)

 

さて、本題です。

 

★目標設定の「連鎖性」と「網羅性」

 

土曜日なのに、ちょっと真面目に、人事評価の「目標設定」のお話です。

 

個人目標を設定する際には、「連鎖性」と「網羅性」が大事になります。

 

ちょっと難しい言い方にしてしまっていますが、
要は、ちゃんと組織目標とつながっているかどうかと、偏ってないか、という感じです。

 

まずは、「連鎖性」からみていきましょう。

 

個人目標の設定は、
本来、組織の目標につながるように設定しなくてはいけません。
組織の成果は、個人の成果の集積です。

 

そして、その個人の成果を、
日々の取り組みにより着実に実現していくことで、
組織全体の成果に結びつけることをやっていく取り組みなのです。

 

このように書くと、
「そんなことはわかっているよ」というように思われるかもしれません。
その通り、本来の目標管理としては当たり前のことなのです。

 

しかし、実際にはそうでないケースがとてもよくみられるのです。

 

これは、目標設定の時点では、
そこで評価点が付くわけでもなく、
評価者より上の方でチェックされたりすることもないという、
人事評価の運用の仕組みで起きてしまっている「間違い」であることが考えられます。

 

「なんとなく」目標設定を、被評価者だけではなく、
評価者である上司も流してしまっているのです。

 

そして、毎年、その「つながらない」目標をなんとなくやっているという、
本人にも会社にもメリットのないこと繰り返してしまっています。

 

★目標設定の連鎖性。

 

 

上記の図のように、
個人が頑張って目標を達成したら、
組織の目標も達成し、
組織の目標が達成出来たら、
会社の目標も達成するという構造にしないといけません。

 

しかし、これが分かっているはずなのに、なかなかできない。

 

実際に、個別の目標設定の内容を見てみると、次のような目標がたくさん書かれてしまっています。

 

これは、あるコーヒーチェーン店での例です。

 

【会社の目標:来客数前年比120%増】

・Aさん「体調管理に努め、体調不良による欠勤をしない」
・Bさん「TOIECで800点を取る」
・Cさん「アルバイトの採用を3人増やす」

 

さて、AさんもBさんもCさんも、
今期は一生懸命頑張って、
それぞれの目標を達成しました!

 

しかし、会社の目標である来客数120%には、
まったく届きませんでした。

 

・・・さて、評価をする立場である貴方、
達成した3人の評価はどうしますでしょうか?

 

会社目標につながらなかったので、低くしてしまうでしょうか。

 

でも、本人たちは、最初に決めた目標を頑張って達成したのです。
納得性や会社への不信感が高まってしまうかも・・・。

 

最初の目標の立て方は、非常に重要で、分かっているはずなのにも関わらず、
このような間違いがかなり頻繁に起こってしまっているのですね。

 

次回は、「目標設定の網羅性」についてお伝えいたします。

 

本日の日課 56点(フランスVSアルゼンチンは凄かったなあ)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)

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