「やりがい」のある職場とは。
2021/03/20
朗報!(私限定)
出版社の方より連絡があり、
赤い本「『人事評価で業績を上げる』A4一枚評価制度」が増刷決定しました。
8刷になりました。
ありがとうございます。
評価をしない評価制度を読んでいただいた方で、
新たに手に取ってくださった方が多かったようです。
さて、本題です。
「やりがい」のある職場とは。
と、いうわけで、
以前に書いたかもしれませんが、
ネタ切れ 増刷決定記念で「A4一枚評価制度」のコラムに書いた記事をUPいたします。
「やりがい」のある職場とは。
(写真はイメージです)
「やりがい」とはまた、
抽象的で主観的な言葉です。
なかなか定義するのも難しそうな気もしますが、
これについてちょっと考えてみました。
「やりがい」は大切ですよね。
「やりがい」のある仕事をしたいし、
「やりがい」を感じられる職場にしたいのです。
「やりがいのある職場」とは、
①「目的が明確になっている」ことと、
②「即時フィードバック」がある職場なのではと、考えています。
例えば、目の前に透明な穴の開いたアクリルの箱があります。
そのままでは誰もお金を入れません。
しかし、そこに「災害義援金・震災被害者に届きます」と書いてあるプラカードがあったら、
それに届くんだという環境の変化が起き、
そのためだったらお金をいれるという行動が起きてきます。
もし「犬猫の殺処分をやめさせるための保護費に使われます」とプラカードに書いてあったら、
その目的に賛同した人がお金を入れることでしょう。
「お金を募金箱に入れる」という行動は全く同じです。
何も書いていない箱に、
「お金をいれてください」と言っても、
お金を入れる人はあまりいないでしょう。
ここでは目的の書かれたプラカードがきっかけになり、
それにつながるんだということが分かったために、
自身のお金を入れる行動が促されたのです。
回りくどくなってしまいましたが、つまり、
「この仕事をすることで、人の役に立てる」
というような、仕事の目的が明確になっている状態。
自分の仕事が、ただやっているだけでなはく、
何かにつながっているということが分かっている状態。
そして、もう一つ。
行動した後の周りの即時フィードバック、
という「結果」の出現する状態。
望ましい行動をしたら、
承認や賞賛のような結果が早く出現する。
望ましくない行動をしたら、指導があり、
正しいやり方を教えてもらえる。
反応があること、これもとても大事です。
①何のためにやっているかという確信を持ち、
②行動したことに対して反応がたくさん起きる。
これが「やりがい」なのではないかと思っています。
ABA(応用行動分析学)でいうと、
①確立操作があり、
②好子出現による強化がたくさんある
となります。
この二つがちゃんと機能している職場が、「やりがいのある職場」
行動自体は、最終的には本人に委ねるしかありません。
しかし、目的を明確にさせることと、
即時フィードバックをすることは、周りで作っていけることです。
「人事評価制度」というツールをうまく使うことで、
この二つを作っていくことができるのではないでしょうか。
ぜひ、「やりがいのある職場」を目指していっていただきたいと思っています。
本日の日課 60点(赤い本が一番言いたいこと言っているかな)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)