好子は大きい方がよい?@ゆるABA会。
2018/09/06
いつも、お昼は事務所のすぐそばのスーパーでお弁当を買うのです。
で、このときに大抵、ペットボトルの飲料を2本買うのです。
そう、ここで予想されている方、
お察しがいい。
見つからないのです、最適解が。
レジ袋にどう入れようかと!
ちょっと間違うと、
斜めになって大変なことに。
たまに、レジの方が、
ペットボトル用の袋を、別につけてくれることがあるのです。
この人、天使かと!
さて、本題です。
行動を強化する結果である「好子」。
本人が一番喜ぶものを用意して、
提示すると行動変容には良さそう
でも、これは本当なのでしょうか?
★好子は大きいほうがよい?
今日は、東京の高円寺で「ゆるABA会」を開催しました。
ABA(応用行動分析学)が好きな人が集まって、
ゆる~く、交流する会です。
で、今回から場所が変わって、
「ジャポノフィル こんにちワイン」というビストロで開催。
おいしいワインや食事をたしなみながらの交流でした。
なぜか恒例になりつつある、
下村さんの落語から。
(番町皿屋敷の話なのに、LEDで照らすだと!?)
今回も、さまざまな職業の方がご参加。
交流自体も楽しいですし、
毎回ちょっとためになるミニセミナー(参加者の発表会?)がある
本当に面白いし役に立ちます。
主催のABA専門の竹内先生が、
それらの発表に対して、コメントして、
そこから発展でいろいろなことを話してくださるのですが、
みな「う~~ん!」と唸るようなタメになる内容。
人の行動とは面白いものです。
そこで出てきた話の一つが、今日のテーマです。
「好子」は大きい方がよい?
です。
行動を強化する、結果に出現する「好子」は、
本人にとって、できる限りうれしいもの、
好きなものの方がよいような気がします。
しかし、実際に行動変容の手続きをする際に、
どーん、と一番喜ぶものを好子として使ってしまうと、
次から他のものでは、好子としての効果が薄くなってしまうのです
「前はこんなご褒美だったのに、今回はこれか・・・」
という、感じでしょうか。
もちろん、使い方だとは思うのですが、
これからも一緒にいるような人に対しては、
あまり最初から良すぎるご褒美も考えもの、
ということなんです。
実は、「ちょっとしたもの」でよかったりします。
今回の話では、会計事務所の職員さんたちの行動変容に、
ご褒美として、頑張ったら「ケーキ」がもらえる、
というものでした。
(以前の学会で発表した内容を、若松さんが提供してくれました!)
「ケーキ」が、最大の喜びだ!
とまで、感激する人はそんなにいないかと思います。
でも、これくらいがちょうどよく機能するのですね。
やりたいことは、「喜ばせること」ではなく「行動を強化すること
ついつい、こっちの方が喜ぶだろうと、
大きすぎる好子を与えることが、
今後も含めての行動変容に効果的かどうか、
しっかり考える必要があるのです。
ゆるABA会、本当に楽しかったです。
全然、ABAに詳しくなくても、
ご参加OK!
ですので、ご興味がありましたら、ぜひご検討ください。
次回、まだ確定していないのですが、
決まり次第ご案内します。
本日の日課 60点(袋持ってけ)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)