「行動の理由は?」
2018/09/23
さあ、あと2週間。
みなさん。
覚悟はいいか?
俺はできてる。
10月5日だっ!
さて、本題です。
★「行動の理由は?」
先日、経営者の方向けのABA勉強会をやっていた際に、
ご参加されている方からの質問で出たことです。
そして、ABA(応用行動分析学)において、
なかなか掴みづらい点で、一般的な目線からだと、
このような疑問が出ることがとても多くあります。
それが、
次のような質問。
「行動した理由は何でしょうか?」
というものです。
どんなときにこのようなご質問をいただいたのかというと、
ある行動の記録をとって、本人にフィードバックをすると、
そのときの行動が改善される、という実証の話でした。
この際に、その行動が良いとか悪いとかの「評価」は、
一切せずに、単純に記録だけを示すというもの。
例えば、
毎月遅刻の数を測る → 遅刻が改善する
食べたものの記録をする → 体重が落ちる
爪を噛んだ数を記録する → 噛む回数が減る
というように、良い悪いなどの評価はせずに、
単純に記録をフィードバックするだけで、
行動は改善するのです。
ABA的には、これだけの情報で良いのですが、
一般的には、ここに、
「改善の行動をした理由は何でしょうか?」
と思うところが出てくるのです。
「反省したから」
「気にするようになったから」
「みっともないと思ったから」
というような、内面、意識が行動を起こさせているというモデルが、
一般的なので、どうしてもこのような意見が出てくるでしょう。
しかし、それは気にしないでいいのです。
内面的な思考(皮膚内の行動)は、
追いかけても観察ができません。
それどころか、
改善したら、「意識が高まったから」となりますが、
逆に改善しなかったら「意識がまだまだ足りないから」となってしまいます。
結果論でいくらでもあとづけできるのですね。
「まだまだ反省が足りないから」
「もっと気にしないとダメ」
「みっともないと思わないの!?」
というように、
改善しない理由を内面にしてしまい、
結果、個人攻撃をして、改善につながらないということになります。
ここが、
なかなかにハードルが高い、
「結果」が変わる → (内面はすっとばして) → 「行動」が変わる
を見るABAのユニークなところであり、
掴みづらいところでしょうか。
できるだけわかりやすく、
ABAのだからこそできる改善を、
もっと広めていけるようにしていきたいと思っています。
本日の日課 52点(行動と結果のみを見ていくのです)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)