「好子出現による強化」の弱点。
急に寒くなりましたね。
ちなみに、うちの事務所は相当寒い。
財布が寒いとか、おやじギャグが寒い、のではなく、本当に温度が低くて寒い。
小さいビルで、
四方が外、ということが理由かも。
あと、都内よりも標高が高いので、
やはり温度が3度ぐらい寒い。
皆がいるときはエアコン付けますが、
広い空間に一人のときは、なんだかもったいないので、
付けずに、ダウンジャケットを着ながらの仕事です。
これから本格的に寒くなるので、
風邪ひかないように気を付けないとね。
えっと、特にオチ無しです。
さて、本題です。
★「好子出現による強化」の弱点。
ABA(応用行動分析学)を使って、
行動を増やそう、習慣化しようというときに、
パっと思いつくのが、「好子出現による強化」です。
望ましい行動をしたら、直後に良い結果(好子)を出すということ。
「意見を言った」ら、「ありがとう!」という。
「笑顔で挨拶した」ら、笑顔で挨拶をかえす。
「お手伝いした」ら、ご褒美で好きなお菓子をあげる。
良い結果(好子)が出現することで、
その直前の行動が繰り返される(強化)ようになるのです。
嫌子(何か悪いこと)を使って、
行動を制御するのとは違い、あまり副作用もなく、
良い行動変容のさせ方、と言われています。
行動分析学を確立した、B・F・スキナーも、
嫌子を使わない世界、好子であふれた世界を理想としていました。
しかし、この「好子出現による強化」だけでは、
望ましい行動を自らするようになるには、片手落ち。
パッと思いついやすいものではありますが、
弱点もあるのです。
その弱点とは・・・。
「望ましい行動をするまで待たないといけない」
です。
つまり、好子を出せるのは、
「望ましい行動」をしてくれないと、
出せないわけです。
望ましい行動の前に「好子」をだすことはできず、
間違った行動の後にも「好子」はだせません。
「意見を言う」まで、
「笑顔で挨拶する」まで、
「お手伝いする」まで、根気よく待っていないといけないのです。
たまにでもやってくれればいいですが、
いままでにやったことのない行動、
うまくできない行動の場合は、
好子をいつまでも出せない場合もあるかもしれません。
「好子出現による強化」
は、行動の習慣化には一番やりやすいような気がしますが、
すぐではなく時間をかけてもいい場合や、
たまにはできる、という場合などに、
有効なやり方なのです。
「好子出現による強化」だけでは、片手落ち。
しっかりと、その行動を分析したうえで、
他の手法と合わせて使うことができるようになりましょう。
★「A:先行条件」を考える
望ましい行動がなかなか出現しない、
いままでできたことのない、
という場合には、「C:結果」の方ばかりを考えるのではなく、
「A:先行条件」をうまくつかいましょう。
望ましい行動を引き出す、
「きっかけ」をうまく使って、
まずは行動を出現させる、そして間髪入れずの好子提示、
をやっていくわけですね。
本日の日課 60点(寒い寒い。寒いの苦手です)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)