行動の原理原則・強化と弱化。本日は「強化」。
昨日、誕生日だった娘は、
一昨日、誕生日だった友だちと、
横浜のカップヌードルミュージアムに行ってきたようです。
サンタはかわいいですが、
黄色いヤツ、ちょっと違うのでは・・・。
さて、本題です。
行動の原理原則・強化と弱化。本日は「強化」。
最近、シリーズでお伝えしているABA(応用行動分析学)。
前回は「スキナー箱」でした。
ABA(応用行動分析学)の中で、
まずは一番基本ともいえる「強化の原理」と「弱化の原理」をお伝えします。
どうして人は自ら行動するのか、しないのか。
その原理原則になります。
これを知っておくと、組織の行動のマネジメントだけではなく、
日常生活においても、何かと活用できますので、
ぜひ身につけておきましょう。
この「強化の原理」と「弱化の原理」は、
次の4つのキーワードの組み合わせによって説明することができます。
それぞれ、強化(きょうか)、弱化(じゃっか)、好子(こうし)、嫌子(けんし)と読みます。
この4つのキーワードを、それぞれ組み合わせることで、
どうして人は行動するのか、その大部分の分析と、
そこからの予測、そして行動変容へと、具体的な改善のやり方が掴めるようになってきます。
また、ここでは、厳密な定義や正確性よりも、
分かりやすさや、使えることを目的に書かせていただいていることをご了承ください。
「科学」ですので、本来は大事にしないといけないことかもしれませんが、
できる限り専門知識はなくてもご理解いただけるように説明させていただいています。
それでは、この「強化の原理」と「弱化の原理」を、例を見ながら、一緒に考えていきましょう。
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「強化の原理」
【強化の原理】
「何かの行動をした結果、良いことが起きるか、悪いことがなくなると、その行動は繰り返されるようになる」
この定義だけみても、なかなかすぐに理解は難しいですね。
例で見ていきましょう。
【強化の例①】
「Aさんが休みの日に、友だちに薦められた話題のマンガを読んだところ、それがすごく面白かった!」
Aさんは、その後、そのマンガの続きを買って読みました。
「マンガを読む」という行動をした結果、
「すごく面白かった」という良い体験が起きたことで、
Aさんは、ネットでこのマンガのシリーズを買って読むという行動を、
自らするようになったのです。
「そのマンガを買って読むということが【強化】された」
というような、言い方になります。
もう一つ、良いことが起きることとは違うパターンでも、
行動を繰り返すようになる場合があります。
【強化の例②】
「Aさんは休みの日でも、先日振られたことを思い出してしまい、つらい気持ちでいました。友だちに薦められたマンガを読んだところ、その時とその後しばらく、失恋を忘れることができました。」
「マンガを読む」という行動をした結果、
「失恋を思い出してしまう」というつらい気持ちがなくなりました。
Aさんは、マンガを手の取って読むことを、
自ら繰り返すようになります。これも【強化】です。
「同じくマンガを読むということが【強化】された」と言います。
蛇口をひねると水が出る、スイッチを押すと電気がつく、声をかけると返事が来る。
ご飯を食べると空腹がなくなる、暖房をつけると寒さが和らぐ、怒鳴ると静かになる。
前社が「強化の例①」で、後者が「強化の例②」です。
なんとなく、掴めてきたでしょうか。
結構、長くなってしまいましたので、
「弱化」は次回に。
本日の日課 56点(最近の日清のCM、どうですか?)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)