榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

「成果」と「行動」と「パフォーマンス」の違い

2021/01/28

社台、サンデーSCからマスクケースが届きました!

 

 

これはいいね。

 

で、東京SCからも届きました!

 

 

お、これもなかなかいいね。

 

で、東SCさんは10枚も。

作りすぎたのでしょうか。

 

さて、本題です。

 

「成果」と「行動」と「パフォーマンス」の違い。

 

前のブログで、「続きはまた!」と言いつつ、
続かずに別の話題を書いてしまっていたので、
今回、続きです。

 

前回は、「パフォーマンス」は「成果」と「行動」の間にあるもの、
という説明をさせていただきました。

 

パフォーマンス・フィードバックその2。

 

わかっているようで、
実は結構人によってとらえ方の違いのある「パフォーマンス」という言葉。

 

「行動」とは何が違うのか。「成果」とは何が異なるのか。
少しワークをして考えていただきながら解説していきます。

 

Q:次に掲げるものは「成果」でしょうか。「行動」でしょうか。それとも「パフォーマンス」でしょうか。〇をつけてみましょう。

 

成果

行動

パフォーマンス

マラソンで優勝する

 

 

 

シュート練習をする

 

 

 

ホームランを打つ

 

 

 

毎日トイレを磨く

 

 

 

1時間に30件の書類処理をする

 

 

 

提案が採用される

 

 

 

100mを12秒で走る

 

 

 

自転車に乗る

 

 

 

 

あまり悩まずに、直感で構いませんので、パパっとつけてみてください。

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

さあ、いかがでしょうか。

 

A:解答です。

 

 

成果

行動

パフォー
マンス

マラソンで優勝する

 

 

シュート練習をする

 

 

ホームランを打つ

 

 

毎日トイレを磨く

 

 

1時間に30件の書類処理をする

 

 

提案が採用される

 

 

100mを12秒で走る

 

 

自転車に乗る

 

 

 

さて、いかがだったでしょうか。

 

正解しているところもあれば、
違っていて今一つ納得できないような・・・という感じかと思います。

 

この解答は、次のような定義から導いています。

 

「成果」は、相手や運や環境などのように、自分自身だけではどうしようもない要素によって変わるもの。「行動」や「パフォーマンス」後の結果でもあります。

「行動」は、自分自身でできることですが、その質や量は問われず、ただ行っているだけのもの。

「パフォーマンス」は、ただやるだけの行動ではなく、質や量が加わり、人により差が出てくるもの。また相手や運や環境の要素がなく、個で出せる成果でもあります。

 

一般的な使い方とは少し異なることもあるかと思いますが、
そこはご容赦ください。

 

この「成果」と「行動」と「パフォーマンス」を明確に区分することで、
私たちはなにを追いかければ良いのかの判断ができるようになるのです。

 

 

成果

相手や運、環境などの要素があり、結果が左右されるもの。行動やパフォーマンスの後の結果でもある。

行動

自分自身でできること。しかし、その質や量は問われず、ただ行っているだけのもの。

パフォーマンス

ただやるだけの行動ではなく、質や量が加わり、人により差が出てくるもの。また外部要素無しで自分で出せる結果のこと。

 

先ほどの問題を、
この定義で見ていきましょう。

 

・「マラソンで優勝する」は、どんなに自分が頑張っても、自己ベストを出しても、相手が上回ってしまっては優勝できませんね。

 

外部要因が加わる結果ですので、これは「成果」となります。

 

・「シュート練習をする」は、自分自身でできること。そしてここに質とか量は入っていません。ただやるだけ、のものですので、これは「行動」になります。

 

・「ホームランを打つ」は、どんなに優れたバッターであっても、相手ピッチャーによっては、必ず打てるものではなくなってきます。外部要因が入る結果ですので、「成果」になります。

 

・「毎日トイレを磨く」は、確かに毎日は大変ですが、やろうと思えばやれること。そこに質や量は入ってきません。人による差はでませんので、「行動」となります。

 

・「1時間に30件の書類処理をする」ですが、一見行動のように見えますが、時間制限の中での量という要素が入っています。人によっては、Aさんは1時間で30件できるけれど、まだまだ習熟していない人Bさんは、5件しかできないということも出てきます。

 

したがって、これは「パフォーマンス」。
人による差があり、尚且つ外部要因にはあまり左右されない結果です。
Aさんのパフォーマンスが高いのです。

 

・「提案が採用される」は、成果ですね。どんなに良い提案ができたとしても、相手が受け入れるかどうかはわかりませんし、自分でどうしようもない要素です。それではここの「良い提案ができる」は何にあたるでしょうか。これは「パフォーマンス」です。ただの提案ではなく、良い提案。自分自身で出せる範囲の成果です。

 

・「100mを12秒で走る」は、どれでしょうか。

これは「パフォーマンス」です。自分自身で能力を高めて出せる、質の要素の加わる行動です。

 

・最後の「自転車に乗る」は、問題ないですね。これは「行動」です。

 

なんとなく、つかめてきましたでしょうか。
大事なところなので、少し丁寧に。

 

これもわかりやすくまとめてみます。

 

マラソンで優勝する

成果

相手によって変わる。外部要因あり。行動の結果。

シュート練習をする

行動

自分自身でできる。質や量の要素はない。

ホームランを打つ

成果

相手によって変わる。外部要因あり。行動の結果。

毎日トイレを磨く

行動

自分自身でできる。質や量の要素はない。

1時間に30件の書類処理をする

パフォーマンス

質・量の要素がある。

人によっての差のある行動。

提案が採用される

成果

相手によって変わる。外部要因あり。行動の結果。

100mを12秒で走る

パフォーマンス

質・量の要素がある。

人によっての差のある行動。

自転車に乗る

行動

自分自身でできる。質や量の要素はない

 

ちょっと長くなりましたので、
また次回!

 

 

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