P・Fの効果その3。利用者のデータ収集量を増やした実験。
2021/02/02
なんと、驚愕の事実。
今年の節分は2月2日!!!
そして、前回、2月2日だった日は、
124年前とのこと。
そして、2月3日ではないのは37年ぶりとのこと。
ん?
どういう法則だ?
(ウェザーニュースさんより)
で、今年からは4年ごとに2月2日になるとのこと??
ちょっと何言っているかわからない。
・・・ではなく、節分とはもともと季節を分ける立春・立夏・立秋・立冬の前日のことで、
うるう年があるように、1年間はぴったり365日ではないため、
その調整が入ることが理由のようです。
うーん、わかったようなわからないような・・・。
でも、知識が一つ増えました。
さて、本題です。
P・Fの効果その3。利用者のデータ収集量を増やした実験。
2016年にアメリカで行われた研究です。
医療介護の事業のスタッフが、利用者の家を回って、
必要な情報(データカード)を収集するというパフォーマンスを引き上げる実験です。
実際に週間単位でいくつ収集しているかの数を測定し、
その数字をグラフにして、本人にフィードバックしてみたところ、
実験した3つのグループすべてで、収集してくる数が増加しています。
【データ取得数のフィードバックによる取得数の増加】
Pamela J. Gil & Stacy L. Carter (2016) Graphic Feedback, Performance Feedback, and Goal Setting Increased Staff Compliance With a Data Collection Task at a Large Residential Facility, Journal of Organizational Behavior Management, 36:1, 56-70, DOI: 10.1080/01608061.2016.1152207
3つのグループ、期間はバラバラですが、
最初にまずどれくらいスタッフが、回ってデータを収集するかを測定しています。
図の「BL」というところがそれです。
そこから、パフォーマンス・フィードバックを実施します。
「GF」というところがそれで、グラフによるフィードバックをしています(Graphic Feedback)。
結果、3つのグループでデータ収集数が引きあがりました。
この実験のポイントは、その後に行っている「GF&GS」です。
「GS」とは「ゴール・セッティング」のこと。目標値をつくったのです。
月に一回、15分ほどのミーティングを管理者がスタッフと行い、
これまでの収集結果をグラフによる提示で本人にフィードバック。
その後話し合って、次の期間の目標数値を設定するということを行っています。
すると、3つのグループともに収集数がかなり増加するという結果が出ています。
この月に一度の上司と部下のミーティングですが、
15分という時間からも分かるように、
いわゆる「がっつり」と行うものではありません。
前月の数字はこうだった、という「事実の振り返り」と、
そこから来月の予定をみながら、少し引き上げる目標を設定するだけのミーティングです。
またこの論文の中では、実験前にこの施設はいろいろなことを検討していました。
データの収集手順を変えてみたりしていたのですが、数値は上昇せず成功していなかったそうです。
それがこの「パフォーマンス・フィードバック」(Graphic・Feedback&Goal・Setting)を行ったことで、
大きな成果をもたらすことになりました。
そしてやはり大きなメリットは、コストがかからないこと。
金銭的コストだけでなく、時間や労務負担も少なく済むという、
パフォーマンス・フィードバックのメリットを大きく示す実験であります。
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本日の日課 56点(関東人ですが恵方巻食べるかな)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)