「3つの評価者スキル、その2。期中の観察のスキル。」
2018/02/02
えー。
まだ未定の部分は多いですが、
日本ABAマネジメント協会、「猫部(仮)」が立ち上がりそうです。
名づけて、
「Division of Cat」(うそ)
まだまだコンテンツは未定なことが多いですが、
具体的に進めるために、今日は「Happy Cat」の坂崎さんのところへ打ち合わせに行ってきました。
坂崎さんの著書「猫との暮らしが変わる遊びのレシピ」は猫ジャンルでのベストセラーになっています。
また形になってきたら、ちゃんと発表いたします!
さて、本題です。
「3つの評価者スキル、その2。期中の観察のスキル。」
今日のテーマは、以前にお伝えした「3つの評価者スキル」のうち、その2。
いちばん重要な、
「期中の観察スキル」
を、お伝えします。
ここがしっかりできるかどうかが、
人材育成と目標達成に大きく差がついてくる部分なのです。
人事評価は、期の中のスケジュールで、
「目標設定(期初)」⇒「期中の観察」⇒「評価(期末)」
と、大きく3つ、やることが出てきます。
そして、それぞれに「評価者のスキル」が必要になります。
今日はそのうち2番め、
「期中の観察スキル」について、お伝えしていきます。
人事評価は、点でなくて線の取り組みです。
前回お伝えした「目標設定のスキル」で、
しっかりとした部下の目標を立てたら、
それを目指して、部下に成果を出させる、成長をさせる、
ことを期中に取り組んでいくのです。
期中の観察で求められる具体的な内容は、
次のようなものです。
・評価項目を評価期間中にどれだけ観察できているか。
・部下の行動、実績などの事実を記録して残しておくことができているか。
・「ちゃんと見ているよ」ということが相手に伝えられているか。
・他の優先事項に埋もれないような、観察の仕組みを作れているか。
この期中の観察が一番重要。
評価制度の成功の鍵をにぎる所です。
目標を立て、評価項目を確認してから、
評価点をつけるまでのこの期間。
人事評価のことを忘れてしまうのではなく、
目標と評価項目をお互いに意識しながら、
日々、成果の実現と望ましい行動の遂行、
能力の向上に努めていくのです。
それを上司がマネジメントし、
モチベーションを上げて実現させていく。
まさしくこの評価期間中に、
人事評価制度の目的が詰まっているのです。
しかし、これが大抵の企業ができていません。
できていない理由は、明確。
「緊急度が低い」からなのです。
ここを、上司の意識が低いとかやる気がないとかで片付けて、
思考停止に陥らないように。
評価をする立場の人は、
おそらく会社でも一番忙しい職にいる方が多いのです。
毎日、毎時、緊急ですぐにやらなければいけない仕事を優先してしまい、
人事評価をつかっての人材育成は、どんな管理職であっても、
どうしても後回しになってしまいがちです。
期中の観察も、成長度や取り組み進捗の記録も、
そして部下への声かけなどのフィードバックも、
緊急ではない第二象限のタスクです。
意志の力で何とかなるのなら良いのですが、
なかなかできないのが現実なのです。
そのために、部下からの毎月2回のシート提出と簡単なミーティングを、
必須業務として固定して、実施するようにします。
重要な必須業務として、期日を設けることで、
緊急度を上がります。
部下のマネジメントができるように、
仕組み化しているのです。
この毎月2回のタイミングを上手く使って、
部下の観察ができるスキルを身に付けていきましょう。
ちなみに、ある会社ではシートを使うのではなく、
「評価カード」というものを用いて、
多少ゲーム感覚で楽しみながらこの毎月2回の面談を実施しているところがあります。
表にタイトル(評価項目)、
裏には具体的行動が書いてあります。
一枚ずつめくりながら、できている?できていない?忘れてた?
など、あまり重くならないように、ゲーム感覚で話し合っています。
できている、というカードが増えてくれば、
嬉しい結果が出てきますので、モチベーションが上がってきます。
評価シートにこだわらずとも、
目的につながるのであれば、
ユニークな会社独自の取り組みとなり、とても良いですね。
この仕組みがあるために、
部下も「やらなきゃ」と緊急度が上がり、
取り組むようになってきます。
自分ではなかなか取り組めない、
「重要だけれど緊急でない」ものを、
いかに取り組んでもらえるようにするのか。
それが「期中の観察スキル」なのです。
このスキルを身につけて、
上司や会社が、期中に働きかけることで、
部下の行動が増え、成果と成長につながります。
人事評価制度で、人材育成と成果達成が実現できるかどうかの、
非常に重要なポイントであり、そのスキルですので、
ぜひ身につけていくようにしましょう。
本日の日課 64点 (ABA&猫は夢だなあ)