うちは有給休暇なんてありません。
絹の調子がすごく良いです。
しかし私はニンジンと山サラとバッテンでいっぱいなので、
絹まで広げられないなあ、という状況。
うーん、悩ましい。今年はどうしようか。
ちょっと何を言っているのかわからない。(わかる?)
さて、本題です。
今日は久々に社労士関連の話題にて。
★うちは有給休暇なんてありません。
お客様を訪問し、就業規則を作成したり、
人事制度を導入しようとしたりする際に次のようなことをよくお聞きします。
「現実の有給休暇って、一人どのくらい取っていますか?」
すると、回答は企業によってかなりバラバラです。
「年間2~3日ぐらいかなあ。」
「5日ぐらいはとっているよ。」
そして、たまに出てくるこのような言葉。
「うちは有給休暇なんてありません。」
社長自身も、本当に制度自体を無いと思っているケースがよくあるのです。
コンプライアンス違反をしている意識自体がないのです。
現実的に、いまだにこのようなことは実態としてあり得る話ですので
驚きはしません。
ただ、これはやはり得策ではないと、
いうことをお伝えしたいのです。
いまやどんな僻地にいようと、
世の中の情報があっという間に手に入る時代。
有給休暇という制度はどの会社にも権利としてあるということは、
働く人の誰でも知っています。
知らないのは経営者や管理者の方が多かったりします。
それでも、その社員たちが取ろうとしていないのは、
・休むと職場の他の人の迷惑になるから
・上司がいい顔をしないから
・評価等への影響が心配だから
というような項目が上位に上がってきます。
これらは大きな不満要素となってしまっている訳です。
有休5日を企業が指定して取得させなければならないという
法改正の予定もあり、今後はさらにマスコミ等から話題が提供されてきます。
アルバイト・パート従業員も、自分たちも貰えるはずだ、
ということをほとんどが知っています。
誰も言い出してこないから、というのは知らないのではなくて、
不満がどんどんたまっている状態なのだと認識されてください。
ならばどうするか。
うまく活用するのです。
給与を1万円上げるよりも、ボーナスを10万円増やすよりも、
うまく設定すれば非常に有効な会社満足度を高める手段なのです。
上記のように賃金を増やすことでは人件費は増えますが、
有給休暇では直接的な賃金は増えません。
まとまった季節休を与えたり、有給休暇を進んで取れるような組織を作り、
お互いが仲間通しで協力しあって生産性を下げないようにすることで、
コストはかからずに会社に対しての満足度を高めることが出来ます。
全く取れない会社とこのように取れる会社では選ばれる、
定着する率は段違いに変わります。
採用費用、教育費用なども大きく変わってきます。
何より戦力になる層が帰属心を持って長く働いてくれることほどの
メリットはありません。
ぜひ、「うちは有給休暇なんてありません。」から、
「うちは積極的に与えています。」という転換を考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに。
私の知人が人事をやっている企業で、
アルバイトの方も、有給取得率100%にするように切り替えたそうです。
それまで、人が採用できず、
時給をどんどんあげ、入社祝い金などの施策をやっていたのにもかかわらず、
なかなか採用ができなかったのです。
このアルバイト有給100%を実施して、
求人に謳ったところ、他社より時給が低くとも、
応募が増え、採用ができるようになったそうです。(本当)
本日の日課 64点(記事追い付かない)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。