ルール支配行動。言葉の印象がよくないかもね。
うぎゃー。
今日で2月も終わりですね。
そうそう、お雛さま出しています。
昔、日野市というところに住んでいたとき、
近所にあった人形屋さんで買ったやつですが、家族でかなり気に入っています。
「木目込み」?というヤツです。
さて、本題です。
今日は行動分析学のお話。
「ルール支配行動」です。
「ルール支配行動」とは「行動随伴性を記述したタクトが生み出す言語刺激(=ルール)」のことです。
うーん、さっぱりわからない。
例で行きましょう。
「横断歩道を渡らないと事故に会うよ」
といわれると、横断歩道を渡るようになります。
事故にあったことないのに。
「毎日このサプリを飲むとやせるよ」
と言われると飲むようになります。
やせたことないのに。
「この勉強法なら東大合格するよ」
合格してないのに。
ましてや、
「食べてすぐ寝ると牛になるよ!」
「トイレを掃除するとべっぴんさんになるよ!」
などというように、迷信じみたものであっても守ったりします。
このように言葉による疑似体験的な説明によるものであっても、人の行動は制御されるのですね。
これを言葉による言語刺激(ルール)によって制御(支配)されている行動、
つまり「ルール支配行動」です。
動物にはない概念です。
意味のある言語を持つ人間ならではのものです。
本来は、本当に事故に会うなどという結果(刺激)があって、その経験から必ず横断歩道を渡るようになる、などとその後の行動が制御されるのですが、ルール支配行動は結果が出現していないにもかかわらず、行動に影響を与えます。
また、同じ言語によるルールも、誰が言うのかで大きく影響力がかわります。
「このサプリを飲めばやせるよ」とか「この勉強法なら東大合格するよ」と言われることも、実際にやせた人やテレビで見る有名なモデル、実際に合格した人や、有名な塾の先生などがいうと行動は制御されます。
が、そこらへんの知らないおやじさんに言われても、はいそうですかとはなりません
よく、言われる内容より誰が話すかが大事、などと言われますが、
これはまさしく行動分析学でいうところの「ルール支配行動」の「確立操作」による違いというヤツなんですね。
ただ、毎回思うのですが、ネーミングがあまりよろしくない。
「ルール」とか「支配」とか、大抵の「人」はこのような言葉は嫌います。
ネーミングって結構重要ですしね。あまりうけはよくないのかなあ、と悩んでおります。
でも学術用語ですしね。直訳(rule-governed behavior)ですが。
ちょっと長くなってしまったのでこの辺で。
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