『消去』の原理(アメとアメ無し)
いよっしゃー!
本日我が愛馬(出資馬)が、見事に3歳オープン戦を勝ちました!
これで、このまま無事なら桜花賞に出走できます!
3年連続でクラシックに連れて行ってもらえそうです。
うーん、これだから一口馬主はやめられない。
(10回中8、9回は負けるけれどね)
さて、本題です。
今日はABA(応用行動分析学)の話です。
『消去』の原理(アメとアメ無し)
今日は「消去」の原理。
昔からよく言われる、人を動かすための「アメ」と「ムチ」ですが、
近代では「アメ」と「アメ無し」が常識になりつつあります。
ABA(応用行動分析学)的にいうと、
「アメ」と「アメ無し」は、「強化」と「消去」になります。
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★『消去』の原理(アメとアメ無し)
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〇消去の原理
「それまで強化されていたものが、行動しても好子が出ない、
もしくは嫌子がなくならないと、行動しなくなる」
・・・やはり、概念だけで説明すると、ちょっと難しいですね。
こんなときは、また例で考えてみましょう。
【消去の例】
「毎朝、子どもに「おはよう」と声を掛けたら、笑顔で「おはよう」と返してくれていた。
しかし、思春期になったら返事をしてくれなくなってきた。
私も「おはよう」と声をかけなくなった。」
今まで、「子どものおはようの返事」が好子になって、
「おはよう」と声をかける行動が強化されていたのですね。
ところが、好子が出現しなくなったので、
それまで強化されていたあいさつが消去されてしまった。
実は、世の中にはこのような「消去」の例が、たくさんあります。
・パソコンの電源を押す(行動)と、電源が付いていた(好子出現)のが、
いくら押しても電源が付かなくなったら(好子無し)、電源を押さなくなった。(消去)
・ボールペンを紙に乗せて滑らしたら(行動)、字が書けていた(好子出現)が、
インクが切れて書けなくなった(好子無し)ら、ボールペンは使わなくなった。(消去)
・周りに会社の悪口を言う(行動)と、周りが「そうですね」と反応していた(好子出現)が、
そのうち周りが嫌になって反応しなくなった(好子無し)ら、悪口を言わなくなった。(消去)
どれだけ、私たちは普段の行動が、
好子によって強化されているかが、分かりますね。
ちなみに、最後のように、望ましくない行動が強化されて、
たくさんやってしまう場合など、反応することが好子になって、
ダメな行動が強化されていることが多くあります。
何が好子になっているかを、ABC分析で見つけることで、
その好子を出さなくすることにより、消去することができるのです。
罰などの嫌なものを与えて(ムチ・嫌子出現)、
ダメな行動をやめさせようとするよりも、このアメ無しのやり方で、
消去していくことのほうが、副作用は少なそうですね。
本日の日課 60点(今年の3歳馬は絶好調!)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)