行動の所産を見る。(ずっと観察できない場合)
2018/08/29
今日は、弊社社員の八重樫が、
WEBセミナーのデビューをいたしました。
細かい改善点はもちろんありますが、
一番良かったのは、自分の言葉でしゃべっていたこと。
レジュメに書いてあることを、
そのまま読むのではなく、
自分で考えて、伝えようという意志があって、
自分の言葉で話していました。
声のトーンとか質も良いしね。期待。
あ、そうそう。
WEBセミナーでは、
「zoom」というアプリを使って配信していますが、
これがスグレモノ。
今回、私は視聴者側にまわって参加して気づいた便利なこと。
見ている側に、「講師の画面」と「スライド」が同時に映し出されるのですが、
この大きさと配置を、視聴者側が自由に設定できるのです。
通常画面はこんな感じ。
で、スライドを小さくして講師画面をメインにすると・・・。
なんと、画面が偶然、後ろにあったホワイトボードとぴったり!
ニュース配信のような、理想の画面になりましたとさ。
さて、本題です。
★行動の所産。
問題行動を改善したい、望ましい行動を増やしたい、
と、いわゆる「ターゲット行動」を設定し、
これを減らしたり(弱化)、増やしたり(強化)していくのが、
ABAマネジメントの手法です。
しかし、その「ターゲット行動」が、
現在どれくらい出現しているのか、
そして、何かしらの取り組みを行ったら、
それがどれくらい変わっているのか、
それを「観察」しないといけないのですね。
ここで、あたってしまう壁。
「ずっと見てられないよ」
まあ、そりゃそうです。
この測定のための「観察」をどうするのか、
が、悩ましい問題なのです。
実際に、アメリカのコンサルテーションの現場や、
日本でも学術の研究の場では、
観察者が張り付いてカウントしていったり、
場合によってはビデオを取り付けて、外から観察したりしています。
しかし、中小企業の現場において、
このような観察は、現実的にはなかなか難しいです。
こんなとき、どうするのか。
一つの案として、直接行動を見るのではなく、
「行動の所産(products of behavior)」
を見る、というやり方をとることがあります。
「行動の所産」とは、
その行動が生起したことを示す、何かしらの痕跡や成果物、証拠や根拠のこと。
もっとわかりやすく言うと、
「それやったら、何か残っているでしょ」
というものです。
(ざっくりしすぎ?)
組織の問題行動の解決(例:作業をしないでネットサーフィンをしてしまう)、
であれば、後ろでずっと観察していなくても、
インターネットにつながっている時間を、システム的にカウントすれば、
行動がわかってきます。
望ましい行動の場合でも、例えば「自主的に意見をいう」であれば、
メールや書面などで、提出された意見数を後からカウントするなどで、
一定時期での行動の数を把握することができます。
このように、
増やしたい行動、減らしたい行動を設定したら、
その行動をした場合に、何をみればやっていたか、
が後から分かるか。
できる限り、
そのような「行動の所産」が分かるような行動の設定の仕方も、
やはり重要になってきます。
子育てや学校の療育の現場であれば、
実際に観察できることも多いのですが、
会社の組織では、なかなかそうもいきません。
この「行動の所産」を後からカウントすることで、
行動を観察しているのと同じように取り組むことができます。
良い行動の所産がどんどん増えるように、
取り組んでみたいですね。
本日の日課 60点(「がまんが足りない」でよいかな。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)