榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

良い人を採用する一番の方法。

2018/11/15

「買ったよー。」

 

なにやら妻が話しかけてきて、
なんのこっちゃわからないので、

 

「何買ったの?」

 

と聞いたら、出してきたのがこれ。

 

 

 

 

「キュン彼カレンダー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにこれ?

 

 

 

 

「セリアで売ってるよ」

 

 

 

さて、本題です。

 

★良い人を採用する一番の方法

 

本来、弊社は人事評価が専門ではあります。

 

ただ、ここ最近は講演のご依頼をいただく時に、
「採用」をテーマに話してもらえませんか?
ということが増えてきました。

 

一応、企業の人事をやっていたときは、採用業務が多かったこともあり、
一通り苦労?も経験しているのと、
突き詰めていくと、最終的には、
「魅力のある会社」を作っていく、というところに行き着くので、
やっていく取り組みは同じ要素も結構あるかと思っています。

 

まず、人を募集する際に、
多くの会社がやってしまっている間違い。

 

「やる気のある人求む!」
「自分で考えて行動する人希望!」
「人と接するのが好きな人募集!」
「積極的に仕事を学ぶ人望む!」
「経験○○年以上、歓迎!」

 

これらは、全て会社側の要望です。
これを求職者に訴えても、響きません。

 

採用の際に一番大事なこと、それは、
こちら側からの要望を見てもらうことではありません。

 

一番大事なことは、
「お悩み解決」
なのです。

 

 

 

 

●採用のポイントはお悩み解決。

 

転職を考えている人、仕事を探している人は、
何に悩んでいるか、それを考えたことはありますでしょうか。

 

これらは、色々な求人会社でリサーチをとっています。
例えば「エン転職」様での調査では、
2017年の「転職を考えた理由(複数回答可)」の回答の一番は、

 

「給与に不満がある(45.7%)」

 

でした。
以下、

 

2位が「会社の将来性に不安がある(38%)」、
3位が「仕事内容に不満がある(31.8%)」、
4位が「勤務時間・休日休暇に不満がある(31.7%)」、
5位が「会社の考え、風土が合わない(31.5%)」、

 

となっています。

 

つまり、転職を考えている、新しい仕事を探しているという人は、
これらの「悩み」を抱えていて、
これらの「悩み」を解消したくて、次の職場に行きたい人たちなのです。

 

「あ、この会社なら悩みを解消できそうだ」

 

となって、選ぶわけです。

 

先程のような、
「○○な人、求む」
といっても、それはこちら側の希望。

 

求職者に響くのは、相手の要望を聞かされることではなく、
悩みを解消できるということを示してくれること、なのです。

 

これは、お客様に選んでもらうのとを同じことです。
数ある企業の中で、うちを選んでもらうには、
そのお客様の抱える悩みを解消できる「お役立ち」が提供できるから、
選んでもらえるわけです。

 

そのような目線で、
なメッセージを発信していくことをやっていきましょう。

 

●ただの人ではなく「良い人」がほしいのなら

 

そして、もう一つ大事な点。

 

ほしいのは、「ダメな人」ではなく「良い人」、
ですよね。

 

誰でもいいわけではないと思います。
(この人手不足の時代、誰でもいい、とも言われますが)

 

と、なると、
「良い人」が抱えている悩みは何でしょうか。

 

「ダメな人」が抱えている悩みとは、
違ってくるはずです。

 

・貢献しているのに、会社は評価してくれない
・将来こうなりたいのに、この会社では難しい
・仕事の知識やスキルを伸ばしていきたいが、ここでは・・・

 

というようなものではないでしょうか。

 

これらの悩みを抱えている人に、
貴方の会社が解消できるというメッセージを送るのです。

 

・頑張っている人、貢献してくる人を評価する
・会社の将来はこうなる、こんな活躍ができる
・このようなスキルが身につく、成長できる

 

世の中の声に振り回され、

 

・今はやりがいよりも、休日休暇や労働時間が重要と言われるから
・出世や昇進は望まれていないから、それは主張しないで
・ブラックではなくホワイトのイメージで

 

ばかりを考えていませんでしょうか。

 

もしかしたら、求人広告の企業からのアドバイスなども、
このようなものになるかもしれません。

 

もちろん、無視できる要素ではなく、
市場の傾向は知っておく必要はありますし、
その上で戦略を立てていかねばなりません。

 

しかし、それに振り回されすぎることのないように。

 

今も昔も、仕事が好きな人、貢献してくれる人、成長したい人、はいます。

 

その人たちは、
先程のような、世の中で言われることが、
要素ではあっても、第一優先ではないはずです。

 

どのような人材がほしいのか、
そして、その人材は、今の職場にどのような悩みを感じているのか。

 

「お悩み解決」。

 

が、採用の一番の方法なのです。

 

●魅力的な会社へ

 

悩みの内容は、傾向はあれ、
人それぞれに違います。

 

その悩みを解消したくて入ってきた人は、
その悩みが解消できないとなると、
また別の会社を探すようになります。

 

どちらにしても、
実際に「良い人」にとって「魅力的な会社」にしてくことは必要です。

 

今すぐはできなくとも、
「このような(魅力的な)会社にしていく方針だ」
ということは、メッセージとして打ち出せるはずです。

 

そして、その打ち出したもの通りに、
会社を成長させていきましょう。

 

 

本日の日課 60点(採用も大事ですが、人材育成はもっと大事です。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)

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