対提示を考えるワーク。
2018/06/30
前回の「プロンプト」を考えるワークと同様、
ABAマネジメントのセミナーで、
よくやっているワークをご紹介です。
「プロンプトを考えるワーク」の記事はこちらから。
★対提示を考えるワーク。
「対提示」は「ついていじ」と読みます。
有名なところでは、パブロフの犬の例があげられます。
もともと、「ベルの音」というのは、
犬にとって好ましいものでも、
嫌なものでもない「中性」の刺激です。
しかし、毎回エサという生得性の好子と一緒に、
ベルの音が鳴ることで、ベルの音自体が好子としての
機能を持つようになるのです。
同様に、「上司」も最初は、
部下にとって「中性」の刺激なのです。
ところが、いつも「好子」と一緒に提示されれば、
上司自身が「好子」になり、
逆にいつも「嫌子」と一緒に提示されれば、
上司自身が「嫌子」にもなるのです。
こんなことを話して、
次のようなワークをやってもらいます。
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配置移動で、初めてうちの部署に来た、部下Sさん。
あなた自体が、Sさんの好子になるか嫌子になるかは、
対提示次第です。
どのような「好子」を、あなたと対提示したら、
あなた自身が好子になれるでしょうか。
考えてみましょう。
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個人で3分間ぐらい、
その後グループワークで話し合ってもらって、
簡単に発表です。
いろいろな答えが出ますが、
大体こんな感じです。
・承認、ほめことば、笑顔、拍手、美味しいもの・・・等々。
その人と一緒に、いつも好子が提示されると、
その人自身が「好子」となっていきます。
逆に、
・怒られる、ダメだしされる、ムッとした顔、馬鹿にされる、恥をかく・・等々。
その人と一緒に、いつも嫌子が提示されると、
その人自身が「嫌子」となっていくのです。
「嫌子」な上司だと、
上司自身を避けるようになり、
結果、仕事のパフォーマンスは落ちていきます。
人材育成の面でも悪影響ですね。
「好子」な上司だと、
一緒にいる機会も多くなり、
指導や指示、教育もしやすくなってきます。
好子である上司になっておきましょう。
本日の日課 60点(本家の抽選は大失敗。勉強になりました。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)